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ユース非核特使 高校生大使20人 広島で29日委嘱式

 岸田文雄外相は23日の記者会見で、「ユース非核特使」制度の第1号に、核兵器廃絶を世界に訴える活動に取り組んでいる高校生平和大使を選んだと発表した。29日に広島市で委嘱式を開き、岸田外相が委嘱状を手渡す。

 高校生平和大使は、長崎県の市民団体がインド、パキスタンの核実験を受けて1998年に公募を開始。スイス・ジュネーブの国連欧州本部で核廃絶を訴えるスピーチをするほか、平和学習や街頭署名に取り組む。

 第16代となることしは、広島県の県立広島高2年の松岡朱音さん(16)と広島大付属高1年の小桜智穂さん(15)の2人をはじめ、長崎、福島県などから計20人が選ばれている。

 ユース非核特使は、核兵器の悲惨さを訴える若い世代の活動を後押しするのが狙い。体験を証言する被爆者を対象に外務省が2010年に創設した「非核特使」の若者版で、6月28日から公募していた。(藤村潤平)

(2013年7月24日朝刊掲載)

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