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被爆者笑顔 湯村の湯 養護ホームに届ける

 広島市の原爆養護ホーム神田山やすらぎ園(東区)と倉掛のぞみ園(安佐北区)に23日、兵庫県新温泉町の湯村温泉から湯5トンずつが届いた。

 同町と観光協会の職員5人が、源泉から湯をタンク車にくみ、約5時間かけて運んだ。神田山やすらぎ園では早速、湯をたらいに注ぎ入所者約30人が足湯を楽しんだ。藤井多喜子さん(83)は「痛み始めた膝も楽になったみたい」と喜んでいた。

 湯村温泉は、胎内被爆した女性を描いた1981年放映のテレビドラマ「夢千代日記」の舞台。同町の前身の温泉町時代から、被爆者をねぎらうため原爆の日を前に湯を届けている。ことしで22回目。(折口慎一郎)

(2013年7月24日朝刊掲載)

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