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ミャンマーの今知って 三次で写真展 デモ弾圧の様子撮影

 国軍によるデモ弾圧が続くミャンマーの様子を伝える写真展が20日、三次市十日市中の商業施設CCプラザ1階で始まった。クーデター前の生活を切り取った作品を含む約50点が並ぶ。

 三次や広島の市民たちでつくる「ミャンマー(ビルマ)市民の訴えを聞く会」が企画した。メンバーの知人が現地で撮影し、会員制交流サイト(SNS)に投稿した写真をA3判の用紙に印刷している。国軍から暴力を受けたり、デモ行進をしたりする市民、口にテープを張って言論弾圧に抗議する僧侶の姿が並ぶ。

 三次市東河内町の西善寺の住職で、同会メンバーの小武正教さん(63)は「日本は今動かなければ、現地の市民の信頼を得られない」と強調する。会場では、弾圧に非暴力で立ち向かう「不服従運動」を支援するグッズの販売もある。

 クーデター前に、職業訓練でミシンを使う女性や、露店で商売する少女を撮影した韓国人の写真作家の作品も展示。小武さんたちが2008年から訪問しているタイ国境地帯の難民キャンプも紹介している。26日まで。無料。小武さん☎080(5233)3429。(小山顕)

(2021年4月21日朝刊掲載)

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