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「広島で上映 夢のよう」 制作経緯・思い 市長に報告 サーローさん映画のプロデューサー

 カナダ在住の被爆者サーロー節子さん(89)の半生を刻んだドキュメンタリー映画でプロデューサーを務めた竹内道さん(米ニューヨーク市在住)が28日、広島市役所で松井一実市長と会い、上映への思いや制作の経緯を報告した。

 映画「ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに」は、広島市出身のサーローさんの歩みを追った。13歳の時に広島で被爆した体験や反核運動での苦難、核兵器禁止条約の制定に向けて奔走する姿などを描いた。

 被爆2世の竹内さんは、核兵器廃絶を訴え続けているサーローさんの生き方やメッセージを、米国をはじめ多くの国の人に伝えるために制作したと説明。「広島での上映は夢のようだ。若い世代のみならず、多くの人に見てもらい、自分に何ができるかを考える契機にしてほしい」と話した。

 映画は29日まで中区の八丁座で上映されているほか、東京や大阪などで今月に全国公開が始まった。八丁座では1~2月にも公開されている。(小林可奈)

(2021年4月29日朝刊掲載)

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