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原爆慰霊祭へ千羽鶴 広島県庄原のホーム

 広島県庄原市尾引町の養護老人ホーム寿園の入居者たちが、8月6日の原爆の日に合わせて千羽鶴を作り、平和への思いを新たにしている。

 鶴を折っているのは、寿園の約10人と、寿園を運営する社会福祉法人相扶会が三次、庄原両市で開く「生きがい教室」に参加している高齢者約80人。昨年夏から折り始め、約4万羽になった。

 今月12日には、教室の参加者と職員が3万羽を、広島市中区の平和記念公園にある原爆の子の像に手向けた。残りは8月6日に庄原市である原爆慰霊祭でささげる。

 寿園の入居者の木船美之江さん(83)は原爆投下の数日後、救護のため広島市内に入り、炊き出しをした。「けが人の苦しむ声が忘れられない。県北から供養の気持ちを送る」と折り鶴に思いを込めていた。(馬上稔子)

(2013年7月25日朝刊掲載)

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