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被爆瓦など常設展示 広島大総合博物館

 東広島市鏡山の広島大総合博物館は被爆資料の展示コーナーを設けた。同大の研究者が放射線の調査のために集めた被爆瓦など約50点を並べる。うち約15点は常設で、残りは10月ごろまで。学生以外も入場できる。

 爆心地から数百メートルの民家で被爆した瓦は熱線で表面が溶け、ざらざらとした手触り。白く変色した広島護国神社(広島市中区)の玉石も手に取り見ることができる。原爆ドーム(同)の金具や、広島大の前身に当たる広島文理大(同)の備品もある。

 同博物館に原爆関連の常設コーナーができたのは初めて。被爆地の大学として、学内外から要望があった。学芸職員の佐藤大規さん(35)は「長年受け継いできた貴重な資料とともに研究者の思いも感じてほしい」と話していた。

 火-土曜の午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)。無料。祝日と盆期間は休館。同博物館Tel082(424)4212。(新谷枝里子)

(2013年7月26日朝刊掲載)

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