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聖火リレー 公道中止へ 広島・福山の式典は実施

 広島県内で17、18日に予定されている東京五輪の聖火リレーで、県は7日、県全域で公道での開催が難しくなったとして、五輪の組織委員会と代替策について具体的な協議に入った。全県での外出自粛要請を含む集中対策を決めたため。リレーが予定されていた県内12市町にも経緯を伝えた。

 リレーの県実行委員会事務局を務める県によると、公道開催が中止となった場合でも、初日の平和記念公園(広島市中区)、2日目のエフピコアリーナふくやま(福山市)の両ゴール地点での式典は実施される見通しという。

 組織委は感染拡大時の対応方針として、緊急事態宣言や独自の外出自粛要請が出ている都道府県では公道でのリレーを見合わせ、無観客で式典のみを実施する場合があるとしている。

 県が7日に決めた集中対策も該当するため、集中対策の内容と、公道での開催が難しいとの認識を組織委に伝えた。湯崎英彦知事はこの日の記者会見で「公道でのリレーは難しくなる」との認識を示した。

 代替策は式典2会場での開催を探る。いずれも無観客で、①代表の走者が聖火皿に点火②走らずに次のランナーに火を引き継ぐ「トーチキス」のみを実施③会場内の周回コースをリレー―の3案を軸に検討する。組織委が最終判断し、近く公表する。(長久豪佑)

(2021年5月8日朝刊掲載)

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