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原爆資料館など休館 広島市

 広島県の新型コロナウイルスの集中対策を受けて、広島市は7日、原爆資料館(中区)を10日から臨時休館すると決めた。不特定多数の人が訪れる市所管の計47施設を8日以降に順次、休館させる対応の一環。公民館など計168施設は開館時間を午後8時までに短縮し、市主催のイベントは中止か延期する。期間はいずれも6月1日まで。

 臨時休館する47施設は、1日に500人以上が利用するか、同規模のイベントを開ける所を選んだ。森林公園(東区)や安佐動物公園(安佐北区)は8日から、広島城(中区)や区スポーツセンターは10日から、各区の図書館などは11日から閉じる。原爆資料館では休館中、被爆体験講話を予約済みの人は受け入れるなど、例外もある。

 図書館は、ホームページ(HP)などで予約した本に限って貸し出す。広島競輪場(南区)は無観客でレースをする。公民館や体育館、運動公園などは、閉館を1~2時間程度早める。

 休館、開館時間短縮のいずれの施設でも、既に使用許可を受け、中止や延期が困難と判断した場合は、使用を認める。

 イベントは、国民宿舎湯来ロッジ(佐伯区)での神楽定期公演や、元安川親水テラス(中区)でのコンサートなどを中止する。

 市危機管理課は「市民の皆さんには不便を掛けるが、人の流れを減らし、感染拡大を防ぎたい」と協力を呼び掛けている。

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(中区)は、10日~6月1日に休館する。(余村泰樹)

<広島市が臨時休館する施設>

①期間
②施設名

①8日~6月1日
②広島国際会議場、文化交流会館、5-Daysこども文化科学館(以上中区)、森林公園、こんちゅう館、心身障害者福祉センター(以上東区)、総合福祉センター、広島競輪場=無観客でレース開催(以上南区)、中小企業会館、広島サンプラザホール(以上西区)、ヌマジ交通ミュージアム(安佐南区)、安佐動物公園(安佐北区)、植物公園(佐伯区)

①10日~6月1日
②原爆資料館、平和記念公園レストハウス、広島城、合人社ウェンディひと・まちプラザ、青少年センター(以上中区)、ひろしんビッグウェーブ(東区)、各区のスポーツセンター

①11日~6月1日 ②文化創造センター(中区)、各区の区民文化センター(中区を除いて5月10日は通常休館)、各区の図書館・閲覧室

※一部施設では、既に使用許可を受けて中止や延期、キャンセルなどが困難な場合は使用を認める

(2021年5月8日朝刊掲載)

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