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「あの日」を思う 被爆体験絵本 広島市に寄贈 豪在住作家の1500冊

 広島市は、8月3~6日に中区の広島国際会議場である平和市長会議総会の出席者に、オーストラリア在住の絵本作家森本順子さん(81)が被爆体験を描いた絵本「わたしのヒロシマ」を配る。NPO法人HPS国際ボランティア(西区)と配布プロジェクト実行委員会が25日、広島市に1500冊を寄贈した。

 森本さんは、広島女学院高等女学部2年の13歳のとき、三篠町(現西区)の自宅で被爆した。絵本は2010年に出版した日英2カ国語版で、被爆体験に加え、被爆前の学校生活や被爆後の広島の様子を描いている。

 同法人の佐藤広枝理事長(74)や、実行委の茶山ちえ子委員長(62)たち計6人が市役所に松井一実市長を訪ね、目録を手渡した。

 佐藤理事長は「子どもにも分かりやすい絵で、原爆の悲惨さが描かれている。各国で平和教育に役立ててほしい」と求めた。松井市長は「核兵器の恐ろしさを、世界の多くの人に学んでほしい」と話していた。(新山京子)

(2013年7月26日朝刊掲載)

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