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原爆資料館 3回目休館 きょうから来月1日まで

 広島市は10日から、広島県の新型コロナウイルスの集中対策を受けて原爆資料館(中区)を臨時休館する。コロナ禍を受けての休館は3回目で、今回は6月1日まで。9日は閉館後、職員が入り口に休館を知らせる告知文を張り出すなどした。

 この日は午前中から、開館しているかを問い合わせる電話も多かった。東京から初めて訪れた大学生宇田川創良さん(21)は「入館できて良かった。原爆の恐ろしさがよく分かった」と話していた。

 被爆体験講話は予約済みの人のみ受け入れるが、被爆者たちが対面で話をすることはできず、ビデオ上映やオンラインでの講話を検討している。市平和推進課は「5月は修学旅行生も増える時期なので休館は申し訳ない。再開したときはまた多くの来館者に来てもらい、被爆の実相を伝えたい」としている。(加田智之)

(2021年5月10日朝刊掲載)

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