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鐘の中 スズメが巣 原爆の子の像 コロナで訪問減

 広島市中区の平和記念公園にある「原爆の子の像」の鐘の中にスズメが巣を作っているのを、原爆資料館のヒロシマピースボランティア反田豊昭さん(71)=南区=が見つけた。反田さんは「新型コロナウイルス禍で訪れる人が少なく、鐘を鳴らす人も減ったので巣作りに適していたのでは」と話している。

 反田さんが8日、ガイドをした観光客が鐘を鳴らした際に普段の硬い音とは違う鈍い音がして気付いた。日本野鳥の会県支部によると、スズメはカラスなどに襲われにくい隙間を見つけて巣作りをするという。

 原爆の子の像は佐々木禎子さんがモデルで、多くの修学旅行生が持参した折り鶴をささげて鐘を鳴らしている。広島市緑政課は「人に害があるようなものではないが、内部で対応を検討する」としている。(加田智之)

(2021年5月10日朝刊掲載)

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