×

ニュース

「あの日」を思う サダコの祈り永遠に 「原爆の子の像」碑前祭

 平和記念公園(広島市中区)にある原爆の子の像で25日、碑前祭があった。像のモデルとなった佐々木禎子さんの母校の幟町中(中区)が企画し、25回目。同中を含む市内の小中学校35校から計約450人が参加した。

 黙とうに続き、安佐中(安佐南区)の2、3年生11人が原爆詩を朗読。幟町中の1年生79人は、命の尊さを訴える「ヒロシマの有る国で」を合唱した。各校の代表者が折り鶴を像にささげた。

 幟町中3年で生徒会長の蟹江真令(まり)さん(15)は「戦争や原爆を体験した人が少なくなっている。日々の生活の中で平和の大切さを考えていこう」と参加者に呼び掛けた。

 禎子さんは2歳で被爆し、10年後に白血病で亡くなった。像は禎子さんの死をきっかけに建立に向けた募金活動が始まり、1958年5月に除幕された。(松本輝)

(2013年7月26日朝刊掲載)

年別アーカイブ