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原爆資料館が臨時休館 来月1日まで 他施設も順次

 新型コロナウイルスの感染拡大で、原爆資料館(広島市中区)は10日、臨時休館に入った。被爆の実態を学ぼうと訪れた旅行者たちは残念そうな表情だった。安佐動物公園(安佐北区)など市所管の他の主要施設も順次、休館している。いずれも6月1日まで。

 資料館は出入り口に日本語と英語で休館の告知文を張り出し、広島の原爆被害をまとめたパンフレットを置いた。新型コロナ禍での休館は3回目となる。

 北海道から訪れた会社員野沢優衣さん(22)は休館を知らなかった。「広島に来るのは初めて。資料館で原爆について詳しく知りたかった」と残念がった。

 資料館近くの国立広島原爆死没者追悼平和祈念館も10日から6月1日まで休館する。両施設がある平和記念公園は閑散としていた。

 市所管の主要施設では他に、広島城(中区)などが10日から休館を始めた。各区の図書館・閲覧室などは11日から休む。安佐動物公園や植物公園(佐伯区)などは8日から閉めている。(小林可奈)

(2021年5月11日朝刊掲載)

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