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原爆死没者慰霊式 日曜に変更 東広島

 東広島市原爆被害者の会は、毎年8月1日に開いてきた原爆死没者慰霊式を、ことしから同日の直前の日曜日に変更する。休日開催にして被爆2世や一般市民の参列者を増やす狙い。被爆者が高齢化し、会員だけで式典を維持していくのが困難と判断した。

 慰霊式では1年間に亡くなった人の名簿を祭壇に奉納して花を手向け、死没者の冥福を祈る。昨年の参列者は約60人だった。6月の会議で廃止も含めた今後の在り方を協議し、日程変更を決めた。

 市社会福祉課によると、市内で被爆者手帳を持つ人は6月末現在2593人。昨年同期から124人減った。原爆投下から68年。高齢化も進んでいる。

 ことしの慰霊式は28日午前10~11時、同市八本松南の八本松地域センターで。高山等会長(84)は「いつか被爆者はいなくなる。次世代に引き継ぐ仕組みを整えたい」と話している。(新谷枝里子)

(2013年7月26日朝刊掲載)

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