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被爆地訪問要請 いったん中止に 広島市 感染拡大受け

 広島市は12日、東京五輪・パラリンピックに合わせて来日する各国政府関係者に被爆地訪問を求める活動を、いったん中止すると発表した。今月中に東京都内にある各国の駐日大使館を訪れて要請する計画だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた。

 市によると、松井一実市長が長崎市の田上富久市長とともに、核兵器を持つ米国やロシアなど9カ国のうち駐日大使館のない北朝鮮以外の8カ国の大使館を訪問。来日する首脳に、広島や長崎を訪問するよう働き掛ける想定だった。

 松井市長は3月の記者会見で、5月中の実施に向けて調整すると明らかにしていた。市平和推進課は「6月以降に実施するかどうかは、感染状況などを考慮してあらためて検討する」としている。

(2021年5月13日朝刊掲載)

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