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教育連携の拡充へ覚書 広島平和文化センター・長崎大

 公益財団法人広島平和文化センター(広島市中区)は13日、平和・軍縮教育に関する連携を拡充する覚書を、長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA、長崎市)と交わした。各地の大学が平和文化センターの認定と支援を受けて実施する「広島・長崎講座」について、RECNAが学生の学びたい内容を分析し、新たな教材作りを進める。

 平和文化センターは2002年から、被爆実態や核兵器の問題を扱う大学の講座を「広島・長崎講座」と認定している。これまでに認定した国内外75大学に教材の提供などをしてきた。RECNAは今年3月、講座への教材提供を始めた。

 覚書では、RECNAが学生のニーズ分析や教材の作成・提供で協力すると明記した。また、平和文化センターは、事務局を務める平和首長会議(会長・松井一実市長)の加盟都市に、RECNAが持つ平和・軍縮教育に関わる情報を提供すると記している。

 平和文化センターの小泉崇理事長と、RECNAの吉田文彦センター長が、インターネットを通じた締結式で署名した。小泉理事長は「講座の充実を図り、核軍縮についての啓発を促進したい」と述べた。(水川恭輔)

(2021年5月14日朝刊掲載)

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