アオギリの下で被爆証言 故沼田鈴子さんモデル映画完成 1日に試写会
13年7月29日
広島市中区の平和記念公園にある被爆アオギリの下で体験証言を続けた被爆者、故沼田鈴子さんをモデルにした映画「アオギリにたくして」が完成した。プロデューサーの中村里美さん(49)=東京都=が26日、広島市役所で記者会見して報告した。8月1日午後7時から南区民文化センターで試写会がある。
映画は雑誌記者の主人公が、22歳の時に原爆で左脚を失った女性の生涯をたどる物語。女性は自殺も考えたが、被爆に耐えて再び芽吹いたアオギリに自らを重ね、生きる希望を取り戻した姿が描かれている。
中村さんは1986年、米国で被爆証言を伝え歩く活動に関わったのをきっかけに沼田さんと交流を深めた。沼田さんが2011年に87歳で死去した後、「平和を願う被爆者の気持ちを若者に伝えよう」と映画化を企画し、兄で小説家の柊斗(しゅうと)さん(51)が脚本を編んだ。
昨年8月6日にクランクイン。県内で3回のロケを経て、6月にクランクアップした。中村さんは「見る人の心に、平和の種をまける作品に仕上がった」と話した。今秋の一般公開を目指す。
試写会は会場先着順で30人。一般千円、高校生以下500円。9月23日にも西区民文化センターで試写会をする。制作委員会Tel03(3321)2808。(岡田浩平)
(2013年7月27日朝刊掲載)
映画は雑誌記者の主人公が、22歳の時に原爆で左脚を失った女性の生涯をたどる物語。女性は自殺も考えたが、被爆に耐えて再び芽吹いたアオギリに自らを重ね、生きる希望を取り戻した姿が描かれている。
中村さんは1986年、米国で被爆証言を伝え歩く活動に関わったのをきっかけに沼田さんと交流を深めた。沼田さんが2011年に87歳で死去した後、「平和を願う被爆者の気持ちを若者に伝えよう」と映画化を企画し、兄で小説家の柊斗(しゅうと)さん(51)が脚本を編んだ。
昨年8月6日にクランクイン。県内で3回のロケを経て、6月にクランクアップした。中村さんは「見る人の心に、平和の種をまける作品に仕上がった」と話した。今秋の一般公開を目指す。
試写会は会場先着順で30人。一般千円、高校生以下500円。9月23日にも西区民文化センターで試写会をする。制作委員会Tel03(3321)2808。(岡田浩平)
(2013年7月27日朝刊掲載)