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アフリカの紛争 実態は 県ユニセフ協 ジャーナリストが講演

 広島県ユニセフ協会(広島市中区)は22日、アフリカの紛争地帯で取材を続けるフリージャーナリスト下村靖樹さん(49)のオンライン講演会を開いた。全国の約40人が参加。子どもたちが兵士として戦場に送られている実態が報告された。

 下村さんは1992年からの取材で撮影した映像を交えて講演。ウガンダで反政府組織に誘拐され、少年兵として戦場に駆り出されていると語った。

 併せて、救出された子どもたちの社会復帰をサポートする施設についても紹介。「暴力で精神と肉体を支配され、死んだ魚のような目をした子どもたちが明るさを取り戻していった」とし「寄り添う人の存在が立ち直る力になると知ってほしい」と呼び掛けた。

 同協会が設立15周年に合わせて企画した。中区の会社員松島彩さん(30)は「生々しい映像に衝撃を受けた。日本の私たちも関心を寄せ、できる支援を考えることが大事だと思う」と受け止めていた。(木原由維)

(2021年5月24日朝刊掲載)

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