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岩国基地艦載機 資格訓練が終了 騒音は減少

 中国四国防衛局は26日、米軍岩国基地の空母艦載機パイロットの着艦資格取得訓練(CQ)が25日に終わったと岩国市と山口県に伝えた。5日間の期間中、艦載機は訓練拠点の硫黄島から岩国に帰還しなかったため、騒音回数は過去の訓練時に比べ少なかった。

 CQは洋上の空母への離着艦を繰り返す訓練。岩国基地所属の艦載機約60機が参加し、硫黄島(東京都)を拠点に21日から付近洋上で実施した。CQは従来、岩国を拠点に九州沖で実施し、基地滑走路の運用時間(午前6時半~午後11時)外に帰還することも多かった。今回は天候不良を理由に訓練拠点を昨年と同様、硫黄島に変更していた。

 市が市内5カ所に設置した騒音測定器のデータによると、今回の期間中の航空機騒音(70デシベル以上)の測定回数は218回。市への苦情は54件だった。艦載機移転完了後に初となった2018年5月、九州沖であったCQでは時間外を含めて市内で713回の騒音を記録。苦情も290件に上っていた。

(2021年5月27日朝刊掲載)

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