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被爆地巡り誓い新たに 東広島の小中生が平和学習

 東広島市の小中学生98人が26日、被爆者たちと広島市の平和関連施設を巡る「平和学習バス」に参加した。戦争の悲惨さを知り、平和への願いを広げようと、東広島市原爆被爆資料保存推進協議会(石井康隆会長)が主催した。

 東広島市西条町の県学校給食総合センターで、15歳のときに動員先の広島市霞町(現南区)で被爆した井東茂夫さん(83)=西条町=の体験を聞いた。賀茂郡北部(現東広島市)の住民で組織した救助班「賀北部隊」の活動も学んだ。

 協議会の会員22人とバスで広島市中区の平和記念公園に移動し、原爆資料館や記念碑を回った。各校で折った千羽鶴もささげた。八本松中1年東名瑞樹さん(13)は「自分たちが次の世代へ伝えなければいけない」と話していた。

 1984年に始め、29回目。協議会の吉岡真喜夫事務局長(61)は「平和のため自分に何ができるか、各自が考えるきっかけになれば」と期待していた。(新谷枝里子)

(2013年7月27日朝刊掲載)

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