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HPに「核資料室」 平和首長会議

 平和首長会議(会長・松井一実広島市長)は、ホームページ(HP)に「核兵器に関する資料室」のコーナーを設けた。国内外の人に、核兵器を巡る世界の動きに対する関心を高めてもらう狙い。核兵器を持つ9カ国の各保有数や、1月に発効した核兵器禁止条約の内容を解説している。

 トップページに、資料室の項目を設けた。核兵器保有数は、ストックホルム国際平和研究所の昨年1月時点の推計を基に、米国(5800発)、ロシア(6375発)など9カ国の数を掲載。計1万3400発に上り、うち計3720発が実戦配備されていることを紹介している。

 核兵器禁止条約については、現在の署名国数が86、批准国は54であることを紹介。今後、随時更新する。条約への同意を表明した署名と、最終的に条約に拘束されることに同意した批准の違いも説明した。

 核拡散防止条約(NPT)などについても説明。原爆資料館(中区)や長崎大核兵器廃絶研究センターのHPともリンクしている。事務局の広島平和文化センターは「国際条約などを分かりやすく解説した。多くの人が関心や興味を抱くきっかけにしてほしい」とする。http://www.mayorsforpeace.org/jp/library/index.html(水川恭輔)

(2021年5月28日朝刊掲載)

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