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はらさんしのびファン来訪 君田の美術館 今夏追悼展

 12日に92歳で亡くなった詩画家はらみちをさんの作品を所蔵する三次市君田町泉吉田の「はらみちを美術館」に、母と子をテーマにした温かみのある作風で知られたはらさんをしのぶファンが訪れている。同館は今夏、追悼展を開く。

 「心に響く言葉と優しい絵に癒やされました」。訃報が伝わって最初の週末となる29日、同館を訪れた広島市安佐南区の土池萬知子さん(69)は、作品に見入った。2014年に広島市東区から同町に移り住んだはらさんは、三次市に約500点の作品を寄贈。移住に先立つ06年にオープンした同館では、約30点を常設展示している。

 脳性まひで両手足が不自由だったはらさんは、母に背負われて学校に通った経験から、母子画を数多く手掛けた。追悼展では、画材や日記、手紙などの遺品も展示する予定でいる。君田温泉森の泉☎0824(53)7021。(石川昌義)

(2021年5月30日朝刊掲載)

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