×

ニュース

平和都市へ不断の努力 広島市長 市立大生に講義

 広島市の松井一実市長は31日、市立大(安佐南区)の講義「ひろしま論」で特別講師を務めた。市役所からオンラインで参加。「広島の『まち』の持続的な発展に向けて」と題して、1、2年の学生約450人に対し、平和行政やまちづくりについて語った。

 松井市長は自らの責務について、広島平和記念都市建設法第6条に基づき「平和記念都市を完成させるため、不断の努力をするのがミッションだ」と説明した。具体的な事例として、世界の8031都市が参加する平和首長会議の推進や2019年のローマ教皇の市訪問などを挙げた。

 まちづくりでは、JR広島駅前(南区)の再整備や紙屋町・八丁堀地区(中区)のサッカースタジアム建設などに言及した。「二つの地区の特色を生かすことで、まちづくりが加速している」と強調した。

 学生には「これからの平和を担う主役となる」と語り掛けた。「自分たちのまちは自分たちでつくる意識を持ってほしい」として地域活動の大切さも説き、消防団への参加や町内会との交流などを促した。

 講義は全15回で、今回は7回目。新型コロナウイルスの影響で、全てオンラインとしている。(新山創)

(2021年6月1日朝刊掲載)

年別アーカイブ