×

ニュース

旧日銀広島支店・原爆ドーム 被爆の詳細を市民ら学ぶ

 旧日本銀行広島支店や原爆ドームなど被爆建物を見て回り、平和の大切さを考えるイベントが27日、広島市中区であった。市民たち約10人が、平和記念公園と周辺の11カ所を回った。

 被爆建物に詳しい都市計画プランナーの山下和也さん(55)=南区=が案内役を務めた。旧日銀前で「窓のシャッターを開けていた3階内部は全焼した」と説明。同公園では、平和大通りと直角に交わる直線上に原爆慰霊碑や原爆ドームを配置した設計に触れ、平和を軸に据えた復興期のまちづくりを紹介した。

 参加者からは「被爆の惨状を伝える建物を残していこう」と声が上がった。主催した南観音公民館(西区)の嵐谷晴雄主事(61)は「建物の被害や戦後の使われ方を知り、平和への考えを深めてもらえたのでは」と話していた。(和田木健史)

(2013年7月28日朝刊掲載)

年別アーカイブ