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核廃絶の道筋を専門家議論 広島市中区でシンポ

 核軍縮や安全保障の専門家たちが、核兵器廃絶の道筋を探る国際シンポジウムが27日、広島市中区の広島国際会議場であった。市や広島平和文化センターなどが主催し、約480人が聞き入った。

 英国王立国際問題研究所のパトリシア・ルイス安全保障研究部長(56)は基調講演で、核拡散防止条約(NPT)で認められた5カ国以外にも、世界では核保有国が増えていると紹介。「非人道性に目を向け、核抑止力の過大評価をやめるべきだ」と強調した。

 「被爆体験の伝承」を題材にした大学教授たち4人のパネル討論や、中区出身のバレリーナ森下洋子さん(64)の講演もあった。西区の会社員松田瞬さん(24)は「若い世代で核のない世界づくりを考えたい」と話していた。(井上龍太郎)

(2013年7月28日朝刊掲載)

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