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ピース・コンサートが開幕 広島の願い世界に発信

 国内外の有名アーティストが被爆地広島から平和を発信するワールド・ピース・コンサートが27日、広島市中区の上野学園ホールで開幕した。ポップスやクラシックの4人の歌手が美声を響かせ、8月5日までの多彩なステージの始まりを告げた。

 広島県の国際平和拠点ひろしま構想を音楽の力で進めようと、ピース・アーチ・ひろしま実行委員会が主催。この日は、米国のロックバンド、シカゴのボーカルだったピーター・セテラ、ソプラノの中丸三千繪、クリスタル・ケイ、呉市出身の島谷ひとみが顔をそろえ、湯崎英彦知事が開幕を宣言した。

 4人は広島交響楽団の演奏で代表曲を3、4曲ずつ披露。「音楽は心を一つにする」などと訴え、約1300人の観客が共鳴した。東広島市の会社員池宗裕美子さん(49)は「メジャーなアーティストの平和発信は力になる」と感動していた。

 期間中、クインシー・ジョーンズ、坂本龍一ら35人・16団体が同ホールや広島グリーンアリーナで計9コンサートを繰り広げる。(松本大典)

(2013年7月28日朝刊掲載)

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