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ヒロシマの実態学ぶ講座開始 地方紙記者9人参加

 広島市のジャーナリスト研修「ヒロシマ講座」が28日、始まった。県外の地方紙の若手新聞記者9人が受講する。8月6日にある平和記念式典などを取材し、被爆の実態や核兵器廃絶に向けた取り組みを伝える。

 記者は23~35歳。開講式は中区の広島国際会議場であった。市国際平和推進部の谷川晃部長は「誰も同じ目に遭わせたくないという被爆者の願いを感じ取ってほしい」と呼び掛けた。講師の広島市立大広島平和研究所の水本和実副所長は「被爆者だけでなく、皆が原爆について伝えることが大切だ」と訴えた。

 熊本日日新聞(熊本市)の堀江利雅記者(24)は「熊本では水俣病を語り継ぐことが課題になっている。被爆体験を継承し、核廃絶の運動を積み重ねてきた広島から学びたい」と話していた。

 参加記者は被爆の医学的影響などを講義で学んだ後、8月7日まで滞在。平和市長会議の総会や被爆者を取材する。(衣川圭)

(2013年7月29日朝刊掲載)

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