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原爆病院にササユリ 安芸太田の児童 オンラインで交流

 安芸太田町の上殿小の全児童24人が7日、広島市中区の広島赤十字・原爆病院にササユリを使ったフラワーアレンジメントを贈った。被爆者たち入院患者を元気づけようと届ける「山ゆり訪問」で、71年続く。新型コロナウイルス禍の中、校舎と病院をインターネットでつないでオンラインで交流した。

 フラワーアレンジメントはこの日午前、校舎の裏山で地域住民と育てたピンクのササユリを摘んで作った。児童は、ガーベラやカスミソウなどと組み合わせ、「明るい気持ちになって」などの手書きメッセージを添えた。完成した9個を山城美和(みか)校長(54)が病院に運んだ。

 講堂であったオンライン交流は全校児童24人が、同様に町内の病院、高齢者施設に届けるために作ったササユリのフラワーアレンジメントを携えて参加。6年生9人が代表して「患者さんの健康を祈っています」などと思いを伝えていた。6年の渡美奈さん(11)は「病院に行って手渡ししたかったけど、気持ちは込められた」と話していた。(与倉康広)

(2021年6月8日朝刊掲載)

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