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シュモーの功績を紙芝居に 広島の団体、保育園・幼稚園に寄贈

 原爆で焼け野原になった広島で被爆者のための住宅を建てた米国の平和活動家フロイド・シュモーさん(1895~2001年)の献身的努力を紹介する紙芝居が完成した。ピースボランティアら7人でつくる、シュモーさんの「ヒロシマの家」を語りつぐ会(今田洋子代表)が2011年春から準備し、300部作った。

 B4判、11枚。原爆投下を知って悲しんだシュモーさんが「困っている被爆者のために家を建てよう」と思い立って、まず米国で募金活動を始め、広島を訪れて、ボランティアたちと家の建設に着手する―との展開を水彩で描いている。

 出来上がった家に住むことになった少女は「わーい。家に水道もお風呂もあるよ」と喜ぶ場面もある。最後は、「『遠く離れた国の困っている人々のことを思う心と、黙って家を建てた行い』を忘れないで平和を愛する人になりましょう」と呼び掛けている。

 今田さんらは、広島市立の全ての保育園と幼稚園に寄贈。一部の私立保育園・幼稚園にも贈る。「シュモーさんの優しさと国を超えた温かい支援について知り、世界平和に貢献することを考えてほしい」と願っている。

 希望者には実費1500円で譲る。今田さんTel082(233)1671(ファクス兼用)。(増田咲子)

(2013年7月29日朝刊掲載)

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