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慰霊碑の由来 手話使い紹介 平和公園で学習会

 広島市中区の平和記念公園を徒歩で巡り、公園内の慰霊碑や建物の由来を手話で発信する学習会が27日、あった。広島市と広島県海田町を拠点に活動する四つの手話サークルから約60人が参加し、事前に調べた成果を披露した。

 4団体は4~5月、原爆の子の像や原爆供養塔など、解説を担当する各1カ所を決定。慰霊碑設置の経緯や込められた思いを調べ、手話と声で解説した。

 東区の「ゆびの輪」は、被爆建物のレストハウス前で、建物内で奇跡的に助かった男性の手記を取り上げた=写真。安芸南高3年山下未来さん(17)=東区=は「原爆の悲惨さを手話で語り継ぎたい」と話していた。学習会は、県手話サークル連絡協議会広島ブロック(東区)が開き、17回目。被爆地広島の歴史や逸話を学び、表現方法を高めるのが狙い。

(2013年7月29日朝刊掲載)

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