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原爆資料館 21日再開 広島市 474施設を順次 緊急事態解除へ

 広島市は17日、広島県内に出ていた新型コロナウイルスの緊急事態宣言が20日で解除されるのを受け、原爆資料館(中区)など臨時休館していた市所管の474施設を21日以降、順次再開すると発表した。原爆資料館が開館するのは、県の集中対策を受けて休み始めた5月10日以来、約1カ月半ぶり。一部の施設は県の集中対策に沿い、7月11日までは閉館を午後8時に早める。(新山創)

 原爆資料館は今月21日に再開し、通常通り午前8時半~午後6時に開く。これまでの集中対策期間では休館した時期もあったが、今回は感染防止対策を徹底した上で受け入れる対応とする。人数制限はしない。新型コロナ禍を受けた休館からの再開は3回目となる。

 資料館は「来館者の体温測定など対策を徹底する」としている。近くの国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(中区)も21日に再開する。

 市の474施設のうち1日500人以上が利用するのは原爆資料館のほか、広島城、広島国際会議場(以上中区)、安佐動物公園(安佐北区)、植物公園(佐伯区)、各区の区民文化センターなど47カ所。ほかは福祉センターや公民館、老人集会所などとなる。

 いずれも原則21日に再開し、21日が休館日の場合は22日から開く。休館日が連続するなどして、23、24日に再開する施設もある。午後8時以降も開いている施設は、集中対策期間の7月11日まで、閉館を1~2時間程度早める措置を取る。

 市主催のイベントは、県の方針に沿って7月11日まで中止や延期をする。開催日の変更が困難な場合は、感染防止対策を徹底した上で開くという。

(2021年6月18日朝刊掲載)

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