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追加配備に1200人「怒」 岩国でオスプレイ抗議集会

 米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ第2陣の米海兵隊岩国基地への搬入が近づいた28日、追加配備に抗議する集会が山口県岩国市の市役所前広場であった。雨の中、中国地方をはじめ、低空飛行訓練ルート下の四国などから集まった55団体約1200人(主催者発表)が「怒」と書かれたうちわを掲げ、反対の意思を示した。

 地元で米軍再編に反対する市民5団体の主催。実行委員会の桑原清委員長は「平穏な暮らしを守るため、岩国基地への搬入強行を断固として反対する」とあいさつ。岩国基地に搬入され普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)へ追加配備されることに反対し、配備撤回に向けて取り組むことを確認するアピール案を採択した。全員で「怒」と記されたうちわを掲げて反対を訴えた後、周辺約1キロをデモ行進した。

 柳井市柳井の会社員中村真人さん(53)は「国民の訴えをないがしろにして進められることに憤りを覚える。配備先の沖縄のためにも今、声を上げなければ」と話していた。

 この日、広島市中区の本通り商店街でも、市民団体「オスプレイの配備と米軍機低空飛行を許さない市民ネットワーク」が抗議活動を実施。「危険性が指摘されているオスプレイを国内に配備するのは問題だ」などと訴えた。

 米軍から連絡を受けた防衛省によると、オスプレイ12機は30日に岩国基地に到着する予定。(堀晋也、野崎建一郎)

(2013年7月29日朝刊掲載)

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