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闇夜のドーム 節電アピール 夏至 消灯イベント

 一年で最も昼間が長い夏至の21日夜、中国地方の各地で夜景スポットなどの明かりが消えた。地球温暖化防止へ節電を呼び掛けるイベントの一環で、自治体や企業が取り組んだ。

 午後8時、広島市中区の平和記念公園。世界遺産の原爆ドームを照らす光が一斉に消え、暗闇にドームのシルエットが浮かび上がった。同区の飲食業田原一磨さん(39)は「いつも以上に厳粛な印象。自分も節電に取り組みたい」と話した。

 同市はこのほか、広島城天守閣や旧日本銀行広島支店(いずれも中区)など14カ所で1~3時間、消灯した。岩国城(岩国市)やマツダ防府工場(防府市)などでも明かりが消された。

 イベントは環境省が2003年に開始。18年を最後に全国への呼び掛けは終えたが、広島市などは独自に続ける。同市は七夕の7月7日にも、同じ施設でライトダウンをする。(東山慧介、千葉教生)

(2021年6月22日朝刊掲載)

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