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原爆資料館が再開 1ヵ月半ぶり 入場制限なし

 新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に休館していた原爆資料館(広島市中区)が21日、約1カ月半ぶりに開館した。新型コロナ対応の緊急事態宣言の解除を踏まえた。今回は入場制限をせず、通常通り午前8時半~午後6時に開く。

 この日は平日のため来館者はまばら。マスク姿の旅行者たちが手指の消毒や検温をした後、館内を見て回った。千葉県浦安市から訪れたエンジニアの平塚優太さん(31)は「長期にわたる原爆被害などを学べて勉強になった」と話した。

 資料館は、広島県の新型コロナ集中対策を受けて5月10日、3回目の臨時休館に入った。過去の再開では30分当たりの入場者に上限を設けるなどしていたが、感染対策のノウハウが蓄積できたとして今回は制限しない。近くにある国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(中区)も再開した。

 市は24日までに、各区の区民文化センターなど市所管の474施設を順次再開する。(小林可奈)

(2021年6月22日朝刊掲載)

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