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ユース非核特使を委嘱 高校生ら国連欧州本部へ 外務省

 外務省は29日、本年度創設した「ユース非核特使」の委嘱式を被爆地の広島市南区のホテルで開いた。最初の特使に選ばれた高校生平和大使は8月後半にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪ね、核兵器廃絶への思いをスピーチする。

 高校生平和大使20人のうち、19人が出席。岸田文雄外相(広島1区)が「核兵器のない世界に向けて大きな力になる」と激励し、委嘱状を手渡した。

 高校生平和大使は長崎県の市民団体が募っている。20人は12都道県の1~3年生で、広島県から県立広島高2年の松岡朱音さん(16)と広島大付属高1年の小桜智穂さん(15)の2人が選ばれた。小桜さんは「被爆者の思いを受け継ぎ、国連で核兵器廃絶をしっかり訴える」と誓っていた。

 ユース非核特使は、国内外で証言する被爆者を対象に外務省が2010年に創設した「非核特使」の若者版で、外務省が公募していた。被爆者の高齢化が進む中、若い世代による証言活動を後押しする狙いがある。(野崎建一郎)

(2013年7月30日朝刊掲載)

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