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「ヒロシマの空白」発行 本社 連載・写真を書籍化

 中国新聞社(広島市中区)と出版のザメディアジョン(西区)は23日、書籍「ヒロシマの空白 被爆75年」を発行した。いまだ解明されていない原爆被害の実態を追い、2020年度の新聞協会賞を受賞した同タイトルの連載を再構成し、収録している。

 連載の本編と、原爆で壊滅する前の広島市内を捉えた写真を集めた「街並み再現」で構成。1945年末までの広島原爆の犠牲者数が推計値で「14万人±1万人」とされる一方、公的記録にない死者が数多く存在していることを浮き彫りにした。被爆前のモノクロ写真の数々は、原爆に奪い去られた命、市民の暮らしと地域の営みを伝える。主に2019年11月から昨年8月まで本紙掲載された。

 A4判、128ページ。2420円。広島県内の主な書店、原爆資料館ミュージアムショップ、インターネット通販のアマゾンなどで扱っている。平和記念公園レストハウスでも7月10日から販売。ザメディアジョン☎070(3125)7458=平日午前10時~午後6時。

(2021年6月24日朝刊掲載)

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