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『核兵器はなくせる』 広島・長崎両市長 米下院議員にオバマ氏訪問を要請

■ヒロシマ平和メディアセンター編集部長 江種則貴(ワシントン発)

 訪米中の広島市の秋葉忠利市長は7日、田上富久長崎市長とともに首都ワシントンに移動し、米政権与党である民主党下院議員5人に相次いで面会した。核兵器廃絶に向けた平和市長会議の取り組みやオバマ大統領の被爆地訪問について協力を要請した。

 平和省設立を提唱するなど核兵器廃絶の理解者であるデニス・クシニッチ議員とは国会議事堂と議員会館で懇談。平和市長会議が2010年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議での採択を目指すヒロシマ・ナガサキ議定書についてクシニッチ氏は「議会内での理解と賛同の署名を求めていきたい」と応じ、オバマ大統領の被爆地訪問についても「大統領は日本の人の苦しみを認識し、核兵器をなくさなければならないと理解している。被爆地を訪れるよう伝える」と明言した。

 バーバラ・リー氏らも平和市長会議の取り組みを高く評価。キャロリン・マロニー氏との懇談では、ヒラリー・クリントン国務長官の被爆地訪問も要請していくことで意見が一致したという。

 一連の面会を終えた両市長は「オバマ大統領を支える人たちにヒロシマ、ナガサキのメッセージを伝えることができた」などと手応えを述べた。

(2009年5月9日朝刊掲載)

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