×

ニュース

原爆慰霊碑張り紙 逮捕 広島中央署など 礼拝所不敬の疑い

 広島市中区の平和記念公園内にある原爆慰霊碑に粘着テープで紙が張り付けられるなどした事件で、広島中央署と呉署は25日、呉市上平原町、無職岡本浩孝容疑者(44)を礼拝所不敬の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は、24日午後0時55分ごろ、原爆慰霊碑に「本日18:27 吉浦にインセキ」などと書かれた紙を粘着テープで張り、近くの「平和の池」の銘板にも粘着テープを張った疑い。広島中央署によると「紙を張ったことは間違いない」と容疑を認めているという。

 同日午後5時ごろ、呉市内で児童に声掛けしたとして呉署が岡本容疑者を任意で聴取していた際、平和記念公園内の防犯カメラの映像に写っていた人物の服装などと似ていることが判明。追及したところ、事件への関与を認めたという。

 公園内では同日、原爆ドーム近くのドームの説明版と原爆被災説明板でも紙が張られているのが見つかった。広島中央署はこの2カ所は礼拝所不敬容疑に当たらないとみており、別の容疑を視野に関連を調べる。

(2021年6月26日朝刊掲載)

年別アーカイブ