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シュモー氏の功績を紙芝居に 広島の市民グループ、江波保育園で初披露

 広島市の市民グループが29日、被爆者のための住宅を建てた米国の平和活動家フロイド・シュモー氏(1895~2001年)の功績を描いた紙芝居を、中区の江波保育園で初めて披露した。

 紙芝居を作ったのは同市のピースボランティアたち7人でつくる「シュモーさんの『ヒロシマの家』を語りつぐ会」。今田洋子代表(69)=中区=と西村宏子さん(55)=同=が、園児42人に読み聞かせをした。

 原爆を落とした国から来たシュモー氏は最初、市民に警戒されたが、献身的な姿で友情を築いていく物語。「平和を愛する人になりましょう」と呼び掛ける。

 シュモー氏が被爆者のために建てた集会所で、原爆資料館の付属展示施設となった「シュモーハウス」(中区江波二本松)が近いことから、江波保育園でのお披露目が決まった。年長の高橋実乃里ちゃん(5)=西区=は「シュモーさんはすごい」と話していた。

 紙芝居はB4判、11枚。300部作成し、うち111部を市立の幼稚園や保育園に寄贈する。希望者には1500円で譲る。今田代表Tel082(233)1671。(新山京子)

(2013年7月30日朝刊掲載)

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