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国内外の演奏家が平和発信 広島で「クラシックの夕べ」

 国内外の有名アーティストが集い平和を発信するワールド・ピース・コンサートの「クラシックの夕べ」が29日、広島市中区の上野学園ホールであり、ピアニストのスタニスラフ・ブーニンらが広島交響楽団と協演した。

 ブーニンはシューマンのピアノ協奏曲を演奏。悲劇的に始まり徐々に盛り上がる曲を味わい深く奏で、約1550人の聴衆を魅了した。司会の檀ふみとの語りでは、「心を癒やすのは音楽に関わる者の宿命だ」と訴えた。

 バイオリニスト天満敦子、ソプラノ佐藤しのぶ、テノール秋川雅史もそれぞれの代表曲を披露し、一体感を醸した。初日の27日に出演した米国のロックバンド「シカゴ」の元ボーカル、ピーター・セテラも本人の希望で再びステージに立った。

 30日はクラシックの夕べの第2夜で、名匠チョン・ミョンフン率いるアジア・フィルハーモニー管弦楽団が広島で初演を飾る。(松本大典)

(2013年7月30日朝刊掲載)

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