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被災地の現状を高校生報告 広島県廿日市のFM番組

 広島県廿日市市子ども会育成連絡協議会で活動する高校生2人が、東日本大震災の被災地、宮城県南三陸町などを訪問する体験交流会に参加した。ボランティアなどの体験を29日夕、市内のコミュニティーFM放送局「FMはつかいち」の番組で紹介した。

 子ども会活動で年下の子どもの世話役を務める廿日市高3年田野原楓(かえで)さん(17)=同市=と観音高3年森香純さん(18)=同市=が22~26日の5日間、全国子ども会連合会主催の交流会に希望して参加。4都県の14人が、仮設住宅の被災者や復興に取り組む住民を訪ねたほか、地元の子ども会メンバーと交流したり、海浜清掃ボランティアに加わったりした。

 2人は29日、市教委で活動を報告した後、FMはつかいちで30分の番組にゲスト出演した。前向きに町おこしに取り組む中年男性の笑顔の一方、家と家族を失った高齢女性の涙にも触れた複雑な心境を語った。

 「廿日市市でも土砂崩れが起きており、災害とは無縁ではない。自分で状況を判断する大切さを、身近な人たちに伝えたい」と力を込めた。(桑原正敏)

(2013年7月31日朝刊掲載)

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