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至近距離でオスプレイ陸揚げ公開 米軍 情報提供の姿勢アピール

 米軍は垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの陸揚げの様子を初めて報道陣に公開。山口県内や沖縄の報道関係者が約20メートルの至近距離で作業を見つめた。

 ギギギ、ギギギ…。米海兵隊岩国基地の岸壁に、金属が擦れるような音が響く。回転翼を畳み、主翼を90度回転させた状態の灰色の機体は、民間輸送船の後部のスロープいっぱいを使い、ゆっくりと姿を現した。

 1機ずつけん引され、約2・4キロ西の駐機場まで約60分かけて移動。駐機場で10人ほどの兵士が回転翼付近のカバーを外すなど淡々と作業をしていた。

 第3海兵遠征軍の広報渉外担当官ケイリブ・イームス大尉は「正しい判断のためには、正確な情報を提供することが大切だ」と異例の公開理由を説明。駐機場ではオスプレイの内部を案内するなど、情報公開の姿勢を強くアピールした。試験飛行は31日から始まる。(大村隆)

(2013年7月31日朝刊掲載)

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