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来訪反対に5万4000筆 市民ら、広島県にネット署名提出

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が16日に計画する広島市訪問で、市民たち有志のグループが14日、インターネット上で集めた5万4546人の反対署名を広島県へ提出した。新型コロナウイルス禍での東京五輪開催を批判し「訪問を断る勇気を持ってほしい」と訴えている。

 呼び掛け人の大学教員女性が県庁で、県平和推進プロジェクト・チームの栗原あゆみ担当課長に署名者の一覧を渡した。栗原課長は「重く受け止め、上に報告する」と応じた。

 署名は6日にウェブサイト「Change.org」で始めた。グループによると、バッハ会長の広島市訪問が発表された13日以降に4万筆近く増えた。14日午後5時時点で、約6万5400筆となっている。

 女性は「想像以上に広がっている。8月6日を前に無用な混乱を招くのはやめてほしい」と話した。(宮野史康)

(2021年7月15日朝刊掲載)

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