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　中国電力が３１日発表した２０１３年４～６月期の業績は、純損失が９６億６４００万円と４年連続の赤字となった。島根原発（松江市）の停止で代替稼働する火力発電所の燃料費が円安でかさんだ。営業損失は四半期業績の公表を始めた０３年以降で最大の９９億３１００万円だった。

　通期の利益予想は原発の再稼働が見通せないとして、未定のままとした。年間の電力販売量が当初想定を下回るとの見通しも示し、売上高予想は１兆２３００億円と１０億円下方修正した。

　４～６月期の売上高は２７８９億９２００万円と前年より２・１％増え、過去最高となった。販売電力量が２・１％減ったものの、燃料費調整制度で電力料金の単価が上がり、収入が増えた。

　島根１、２号機は前年と同じく稼働ゼロだった。火力発電の燃料費が円安で４０億円増え、営業損益を押し下げた。一方で前年に１３億円あった有価証券評価損が２億円に圧縮し、純損失は過去最大だった前年より８億９千万円改善した。

　中電は「非常に厳しい経営状況が続いている」と説明。本格的な料金値上げについては「できる限り現行料金を維持する」と強調し、設備改修の先延ばしなど年５６０億円規模の経営効率化に努めるとした。（山瀬隆弘）

（２０１３年８月１日朝刊掲載）