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平和公園 オンライン案内 「継ぐ展」実行委 奈良の児童に

 若い世代の被爆体験継承活動に取り組む「ヒロシマ『 』継ぐ展」実行委員会が16日、奈良市の奈良学園小とオンラインでつなぎ、5、6年生109人に向けて平和記念公園(広島市中区)を案内した。10月に控える修学旅行の事前学習として同校が依頼した。

 ガイド役は原爆資料館ピースボランティアの西村宏子さん(63)=中区=と実行委メンバーの富永幸葵(ゆうき)さん(24)=東京都。米軍が原爆投下目標にした相生橋や、原爆ドームなど10カ所を回った。「被爆前にはここにどんな建物があったでしょう」とクイズを出し、「正解は映画館。にぎやかな町に原爆が落とされたと想像してみて」と語り掛けた。

 6年神谷杏さん(12)は「原爆ドームをこれまでとは違う角度から見て、被害の大きさを知った。広島に行ってみたい」と話した。

 同実行委はヒロシマを学ぶ企画展を開くなどしている。代表で広島市出身の久保田涼子さん(38)=東京都武蔵野市=は「オンラインで広島の空気感が伝わり、児童の関心が高まったと思う」と話していた。(湯浅梨奈)

(2021年7月17日朝刊掲載)

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