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バッハ会長スピーチ要旨 広島訪問

 被爆地広島を16日訪問したIOCのバッハ会長のスピーチ要旨は次の通り。

 一、国連総会で採択された東京五輪・パラリンピック休戦決議の対象期間が始まった。決議は国連加盟国に停戦を訴え、五輪を平和に開催することを確かなものにする。

 一、平和はIOCの創設者、クーベルタン男爵の考え方の中心だった。125年以上前に五輪を復活させた際、彼は五輪を国家と人々の間の平和を促進するものと捉えた。この平和に関する使命は今もなお、五輪の中心理念として続いている。

 一、私は今日、この場所(平和記念公園)で追悼されている全ての人々を思い出すためにここにいる。平和の使命を再確認し、平和都市としての広島と広島の人々に敬意を払うためにいる。

 一、7日後には205の国・地域、難民選手団の選手が東京と日本から世界に向けてメッセージを送る。社会の団結、連帯がなければ平和はない。東京大会はより良い、より平和な未来への希望の光となるだろう。

 一、今回の訪問でとても感情的なインスピレーションを得た。あらゆる人が一度は広島を訪れるべきだ。そうすれば平和の大使になれる。スポーツ、五輪を通じて平和に貢献したい。

(2021年7月19日朝刊掲載)

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