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被爆2世健診 受診60% 4巡目 放影研、コロナで低調

 放射線影響研究所(放影研、広島市南区)は、2018年に始まった被爆2世の4巡目の健康診断の今年5月末現在の受診率が、予約を含めて60・6%だと明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で低調とみており、対象者への通知などを通じて受診率の向上を図る。

 放影研が15日、オンラインで開いた非公開の第三者委員会「被爆二世臨床調査科学倫理委員会」で報告した。低調な理由として、新型コロナで重症化しやすい基礎疾患のある人や、県外の感染拡大地域への移動歴がある人が受診を控えた影響を挙げている。

 2世健診は親の被爆に関連した病気のリスクを調べる狙い。10年以降はおおむね4年に1度のペースで無料健診をしている。3巡目(14~21年)の受診率は、予約を含めて今年5月末現在で75・0%という。(明知隼二)

(2021年7月22日朝刊掲載)

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