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灯に託す核廃絶 広島の慰霊碑前で「つどい」

 ろうそくの明かりに核兵器廃絶の願いを込める「ヒロシマ平和の灯(ともしび)のつどい」が31日夜、広島市中区の原爆慰霊碑の前であった。

 午後7時すぎ、旧ソ連の核実験場があったカザフスタンから山陽女学園高等部(廿日市市)に留学している1年マディーナ・ショムパノワさん(15)が、平和記念公園の「平和の灯」から採火。約80人の参加者がろうそくに火を分け合い、慰霊碑周辺を静かに歩いた。

 つどいに先立ち、参加者は原爆資料館(中区)のピースボランティアを務める被爆者たちの説明を聞きながら、公園内の原爆供養塔や原爆の子の像などを巡った。

 市女性団体連絡会議が主催し、15回目。南区の主婦有田優子さん(42)は「改憲に向けた動きがあり、戦争への不安が生まれている。核兵器廃絶の願いを訴え続けたい」と話していた。(石井雄一)

(2013年8月1日朝刊掲載)

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