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　広島市中区基町地区の歴史を伝える写真展が２３日、市営基町アパートで始まった。新型コロナウイルスの感染予防のため、オンライン展示を中心とする。市立大（安佐南区）と中区による「基町プロジェクト」の一環で、８月２２日まで。

　現地での展示は、基町ショッピングセンター南側のショーウインドーの１点のみ。幅広い世代の住民がみこしを担ぐ活気ある様子を捉えた１９７０年代の秋祭りの写真で、縦２・３メートル、横５・２メートルに引き伸ばした。８月の第２週をめどに数点、展示を増やす。

　オンラインでは３０年代以降の計約３７０点を掲載した。主に戦後の地域の日常を切り取った写真で、大部分は住民が寄せたという。プロジェクトは「復興の歩みを知ってほしい」と鑑賞を呼び掛けるとともに、写真を引き続き募っている。

　８月１日午後５時には市出身のピアニスト瀬川泰代さんによる被爆ピアノのオンライン演奏会を開く。平和記念公園のレストハウスから動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する。

　プロジェクトのサイトのアドレスはｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．ｍｏｔｏｍａｃｈｉｐｒｏｊｅｃｔ．ｎｅｔ（明知隼二）

（２０２１年７月２４日朝刊掲載）