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反核 行動計画を討議 広島 平和市長会議あす開幕 320人参加

 核兵器廃絶を目指す平和市長会議の総会が3~6日、広島市中区の広島国際会議場である。23カ国の計190都市や非政府組織(NGO)の代表たち約320人が参加する。核兵器禁止条約の実現を目指して協議し、2020年までの核兵器廃絶のための緊急行動(2020ビジョン)の具体的計画を練る。

 8年ぶりに広島市で開く総会のテーマは「『核兵器のない世界』の実現を目指して―『ヒロシマ・ナガサキの心』を世界に」。

 3日は開会式で、実質的な討議は4、5日。加盟都市の拡大と運営体制の充実▽核兵器廃絶の国際世論の醸成▽核兵器禁止条約の早期実現―を柱に、次回総会までの4年間の行動計画を決め、核兵器廃絶への決意を示す共同宣言「ヒロシマアピール」を採択する。

 中国新聞社は7月、19役員都市にアンケートをした。10市が回答した。「20年までの核兵器廃絶に向けての手応え」を尋ねたところ、7市が「とてもある」「ある」とした。

 「とてもある」は長崎市。2020ビジョンへの反響の良さを根拠にする。「ある」は6市。広島市は「非人道性に焦点を当て非合法化する動きが活発化している」とし、「熱心なNGOがある」(カナダ・モントリオール市)「市民と全力を傾けている」(スペイン・グラノラーズ市)との声もあった。

 「あまりない」と答えた英国のマンチェスター市は「20年までに相当削減されるかもしれないが、先は長い」とみている。

 平和市長会議の加盟都市は1日現在、157カ国・地域の5712都市。6日の平和記念式典に参加して全日程を締めくくる。(岡田浩平)

(2013年8月2日朝刊掲載)

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